第12期育成講座第3回
第12期育成講座も第3回目を迎え、いよいよモジュール2「レントゲン分析」の前半部分に入りました。
アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックにおいて、レントゲン分析は単なる検査手段ではありません。それは治療の精度を決定づける、最も重要なプロセスと言えるでしょう。
なぜレントゲン分析が重要なのか?
多くのカイロプラクティック・テクニックでは、触診や可動域検査によってアジャストメントの方向を決定します。しかし、アトラス・オーソゴナルでは異なります。
患者一人ひとりの骨格構造は千差万別です。
第1回で学んだ専門撮影法によって得られた画像から、ミリ単位で骨のズレの方向や角度を数値化していきます。この分析データこそが、正確なアジャストメントを可能にする羅針盤となるのです。

見えないものを見る技術
レントゲン写真を前にした受講生たちの表情には、戸惑いと集中が入り混じっています。
慣れない目には、白黒の画像からどこに何が映っているのか判別することすら困難です。骨の輪郭、関節面の角度、椎骨の位置関係…これらを正確に読み取るためには、まず解剖学的構造への深い理解が必要となります。

撮影角度によって同じ骨でも全く異なる形状に映し出されます。だからこそ、第1回で学んだ撮影法の理解が、今回の分析を支える基盤となるのです。
点と線に込められた意味
レントゲン分析では、画像上に複数の基準点を設定し、そこから様々な角度や距離を計測していきます。
ただ手順通りに点を打ち、線を引くだけでは不十分です。「なぜこの点が必要なのか」「この線が示す意味は何か」を理解することで、初めて分析の本質が見えてきます。
熟練への道のり
受講生からよく聞かれる質問があります。
「どれくらい練習すれば、正確に分析できるようになりますか?」
その答えは明確です。「数をこなすこと」。
分析には近道はありません。しかし、確実な上達法はあります。それは反復練習です。最初は講師の助けを借りながら進めていた分析が、10枚、20枚、50枚と経験を重ねるうちに、それまで見えなかった構造が自然と目に飛び込んでくるようになります。
アジャストメント前の確認事項
分析を始める前に、もう一つ重要な作業があります。それは骨の奇形や変形の有無を確認することです。
これは患者の安全性を守る上で欠かせないステップです。特殊な骨格構造を持つ患者に対しては、標準的な分析手法を修正する必要があります。経験豊富なカイロプラクターは、この初期評価の段階で多くの情報を読み取ります。
臨床での応用を見据えて
今回学んだ分析技術は、次回の講座でさらに深化します。モジュール2の後半では、より複雑なケースへの対応や、測定精度を高めるテクニックを習得していきます。
そして最終的には、これらの分析データが実際のアジャストメントにどう活かされるのか、その全体像が明らかになっていくでしょう。
精密医療としてのカイロプラクティック
現代医療において、画像診断技術の進歩は目覚ましいものがあります。MRI、CTスキャン、3D画像解析…これらの技術が次々と臨床応用されています。
アトラス・オーソゴナル・カイロプラクティックも、その時代の流れの中にあります。レントゲン分析という確立された手法を基盤としながら、より精密で、より安全で、より効果的な治療を追求し続けています。
次回はモジュール2の完結編となります。分析の仕上げとして、さらに実践的なスキルの習得を目指します。
記:北川勇介







