アトラス・オーソゴナルの世界 Vol.12「Specific Chiropractor」
The Road to Atlas Orthogonist Vol.12
Specific Chiropractor
4学期のターグルリコイルを終了してはじめて、5学期から上部頚椎テクニックのエレクティブ受講資格が得られます。
そして更に、学期が進むことで受講テクニックの選択肢が増えていくのですが、1学期の終わるころには既に上部頚椎に魅了されてしまい、それ以外のテクニックに興味を失いかけていました。
そんな私に、ガンステッドを極めるために留学していたある日本人の先輩から「上部頚椎はハマると厄介やさかい、気つけてな!」と冗談交じりにアドバイスを受けたこともありました。
その先輩も今では日本のガンステッドを牽引する立場となられています。
しかし、初めてのAO体験後は、「上部頚椎こそが我進むべき道だ」と確信し、大学周辺だけでなく、アメリカ各地の上部頚椎テクニックセミナーを受講する日々が続きました。
共に各地のセミナーを受けた中には、入学前から上部頚椎を志していた者や、何代にも渡るカイロプラクターの家系の学生もいました。彼らとは大変有意義な時間を共有したこともあり、生涯の友人となっています。
また、幸いなことに在学中の90年代には、BJ本人から直接学んだ著名なDCも第一線で活躍しており、パーマー大学内外では彼らのセミナーや勉強会が盛んに開かれていました。
パーマー大学の選択科目で、受講できる限りの上部頚椎テクニックを受講し学んだ後、アジャストの再現性と持続性を考えた結果、Dr. John F. Grosticのプログラムが私には最適との決断にいたりました。
手技に拘り、グロスティックテクニックやNUCCAの習得に専念していた6学期も終盤、次は付属クリニックで学生相手に臨床が始まるというころ、留学生生活で最大のピンチが突然襲ってきたのでした……。
Vol.13へ続く
~今日の1枚~
記:井上裕之